中高年の 更なる人生道

中高年の更なる人生道

おじさんにも夢は、まだまだ ある。

高校卒業と同時に進学=大学他、諸学校を無視して希望である、建設業界に進んで行った。言葉としては、不適切なのかもしれないけれど、これ一筋と言う意味では、【かたわ?】である。詳細に言うと、建築現場の施工管理技術者。俗に言う、現場監督さんって肩書きである。この仕事ってのは、自らが《トンカチ🔨や、スコップ》と言った道具を

使って、建築物や構造物を組立て、完成させる仕事ではない。それを、お客さんに変わって監視し、設計図面上に描かれた通りに造られているのか?確認する仕事である。

それだけではない。その設計図面を、実際に造り手に、(こういう形、寸法等)で造って下さいよ!って、施工図面の作成や工程通りに進んでいるのか?終始確認をして、安全に

怪我などない建築現場の完成をさせる仕事なんだなぁ。まだまだ、細かいところも、あるけれど。ざっくり言うとこんな感じ。

もう、ずいぶん昔になっちゃったけど、設計士の強度データ改ざん!って、この国に激震を走らせた大事件があったよね。

現場の人間なら?多分、そうたいして驚かなかったんじゃないだろうか?

驚かせて貰ったのは、その設計士の頭髪も偽造だった事だろう。・・・。

 まったく、御家族が可哀想だった事を思い出すよね。

話しを戻すと、なんとなく、建設業界そのものが、工期(建物を始めてから完成した商品をお客さんに手渡す迄)の短縮・短縮。を余儀なくされ、どっかで手を抜く業者があっても、おかしくない風潮にあった気がするね。

建物の命とも言われる、構造体(こうぞうたい)つまりは、人間で言うところの骨や筋肉の部分だ。人間の体の構造に、凄く似ている。あるべきものが、あるから人間は立つ事が出来る。当たり前だよね。工程が遅れてくると、造り手も焦る。焦るから、鉄筋の一本や二本、組立て時間が間違った解釈で、消して(抜いて)しまう。しかも故意的に・・・。

だから?おじさん達の職業が成り立っている訳。実際に現場を造っているのは、業界用語で【職人さん】って言われる、彼等の誠実さに、かかっていると言っても決して言い過ぎでなく、本当の所である。その職人さん達を束ねて、完成させるのが おじさん達の本職。

元来、職人さんってのは気性が荒く、利己主義が多いので、ちょっと ヘソ曲げたら昔彫った背中の龍や虎の熱が上がり、そこら辺のモノを投げつけたり、わざと さっきの様な事をやってしまうのだ。だから?おじさん達も、それなりに経験値で対抗する。高揚した職人さん達には、直ぐに帰って貰い、そこの会社の社長さんに話しをつける。最初は、やんわりと。そして徐々にドスきかせて?《我んとことは、取引中止や!二度と!ワシの現場に来るな!》本当である。こういう会話も、現在では非常に稀になってきているけれど、そういう事実が多くの現場で、日常茶飯事だったね。だから?20年前位の建物って大丈夫なのかな?現在でも?もしかして?と思いたくない。現在の若い監督さん達には、【強い使命感と勇気と、そして建築を愛して欲しい】

おじさんの夢は、まだまだ現場に出て、若い技術者達に、そっと背中を押すことかな?